発達障害者/家族の有名人（Wikipedia・学歴・著書）

2024年8日27日 更新

はじめに

　発達障害者を家族に持つ有名人/著名人の方を職種別に紹介します（肩書き・学歴・著書・家族関係など）。
　具体的な職種としては、経営者（ビジネスマン）・芸能人・インフルエンサー・作家・美術家・漫画家・アスリート・政治家などです。

　本サイトで取り上げる「主な発達障害の症状」はASD（自閉スペクトラム症）、ADHD（注意欠如多動症）、LD（ディスレクシア[失読症]を含む局限性学習症）ですが、次のとおり合併する特性として軽度・中度の知的障害（知的発達症）、感覚過敏、発達性協調運動症、サヴァン症候群、その他の事例としてダウン症や重度知的障害（知的発達症）も含みます。

【発達障害の特性】
・ASD（自閉スペクトラム症＝自閉症スペクトラム障害）
・ADHD（注意欠如多動症＝注意欠陥多動性障害）
・LD（ディスレクシア[失読症]およびディスカルキュア[算数障害]を含む局限性学習障害）

【発達障害と合併または関連する特性】
・知的障害（境界知能を含む知的発達症）
・HSP（感覚過敏）
・DCD（発達性協調運動障害）

【その他】
・ダウン症
・重度知的障害

【学歴の区分】
・理系（緑色）
・文系（オレンジ色）

　ご興味がある人物がございましたら、 下線の青色文字（Wikipedia, YouTube, 本ブログの関連記事）をクリックしていただければ、そのリンク先の当該サイトより詳細な情報をご確認いただけます。

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ビジネス：７名

＃１
小柳由加里（こやなぎゆかり｜株式会社RIGHTPLACE 代表・発達障害や知的障害の専門学童保育施設「NPOガラパゴス」を運営/長男がASD）
・学歴 不明
・YouTube [目撃！にっぽん] “愛よりも理解を” 障害児の学童保育施設「ガラパゴス」 | NHK=配信

#2
佐々木常夫（Profile ささきつねお｜（株）佐々木常夫マネージメント・リサーチ代表/長男がASD＋統合失調症・妻がうつ病歴あり）
・学歴 東京大学・経済学/学士
・書籍「ビジネスマンが家族を守るとき 」佐々木常夫＝著
・書籍「50歳からの生き方 」佐々木常夫＝著
⭐️ 関連記事「発達障害者家族の私が “佐々木常夫さん” から学んだ「父親の心得７選」（家族の絆 編） 」2022年６月28日配信

＃３
立石美津子（Profile たていしみつこ｜２０年間学習塾を経営 現在は著者・講演家として活動/長男が自閉症）
・学歴 聖心女子大学/学士
・資格 幼稚園教諭・小学校教諭免許・特別支援学校教諭免許
・書籍 「動画でおぼえちゃうドリル 笑えるひらがな」立石美津子＝著

＃４
澤円（Profile さわまどか｜元日本マイクロソフト業務執行役員・（株）圓窓代表・琉球大学客員教授/ご本人はADHD＋HSP：妻の澤奈緒さんがADHD）
・学歴 立教大学・経済学/学士
・Voicy「【1250回】ADHDを抱えて生きるということは。」澤円＝配信
・Voicy「【1249回】ADHDを克服なんてしてない話。」澤円＝配信
・Voicy「【1248回】ADHDであるボクがどう世界を見ていたか。」澤円＝配信
・書籍「”やめる”という選択」澤円＝著

＃５
松田文登（Profile まつだふみと｜（株）ヘラルボニーの代表取締役副社長/兄（長男）がASD＆知的障害）
・学歴 東北学院大学・経済学部・共生社会経済学科/学士
・実の弟（三男）が松田崇弥（共同経営者）
＊ 書籍および活動内容については下記の松田崇弥さんのそれを参照ください。

＃６
松田崇弥（Profile まつだたかや｜（株）ヘラルボニーの代表取締役社長/兄（長男）がASD＆知的障害）
・学歴 東北芸術工科大学・デザイン工学部・企画構想学科/学士
・実の兄（次男）が松田文登さん（共同経営者）
・書籍「異彩を、放て。」松田文登＆松田崇弥＝著
⭐️ 知的障害がある作家の芸術作品をデザインとして応用したハンカチ・洋傘・食器などの商品の開発販売を手掛けている。

＃７　
佐藤典雅（さとうもりまさ｜Profile （株）アイム代表/長男が自閉症・ADHDと知的障害あり）
・学歴 高校/卒
・書籍「療育なんかいらない」佐藤典雅＝著
・書籍「ドアの向こうのカルト」佐藤典雅＝著
⭐️ 神奈川県川崎市で発達障害児の支援事業を行う株式会社アイムを運営している。その活動が評価され、神奈川ふくしサービス大賞を４年連続で受賞した。彼の息子さんは同社が運営するフリースクールのノーベル高等学院に入学し、画家として活動している。
⭐️ 彼は9〜35歳までエホバの証人（教団名＝ものみの塔）の信者であったが、家族を含め脱退した。その奮闘記を書籍「ドアの向こうのカルト」として発表している。

学者：３名

＃１
ロバート・ラスバン・ウィルソン（Wiki Robert Rathbun Wilson 1914-2000年｜米国 物理学者・彫刻家/本人はADHD傾向：息子がADHD）
・学歴 カルフォルニア大学・バークレー校/学士
⭐️ マンハッタン計画ではサイクロトン・グループのグループリーダーとして活躍。また、フェルミ国立加速器研究所の初代所長を務めた。一方、彫刻家としても活動した。

＃２
ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタイン（Wiki Ludwig Josef Johann Wittgenstein 1989-1951年｜オーストリア　哲学者・言語学者・元ケンブリッジ大学教授/本人は推定ASD・ディスレクシア・吃音症：父のカール・ウィトゲンシュタインもディスレクシア）
・学歴 14歳まで自宅で学習（両親の意向により家庭教師が付いた）→ 高等実科学校/卒業 → ベルリンのシャルロッテンブルク工科大学（現ベルリン工科大学）・機械工学/学士 → マンチェスター大学・航空工学（博士課程）→ イギリスのケンブリッジ大学・トリニティカレッジ・哲学/中退
⭐️ オーストリアのウィーン出身だが、ケンブリッジ大学教授（哲学）に就任後に英国に帰化した。
⭐️ ケンブリッジ大学で教鞭をとっていたとき、同僚や生徒から「頭のおかしい人」と見られていた。彼は生涯を通じてほとんど友人はおらず、共感性が欠如しており、他人を容赦無く口撃することが度々あったとされる。

＃３
アンドレ・ヴェイユ（Wiki André Weil 1906-1998年｜フランスの数学者/本人はギフテッド：妹のシモーヌ・ヴェイユは哲学者で推定ASD）
・学歴 14歳でフランスの大学入学資格試験であるバカロレアに最年少合格→16歳でエコール・ノルマル（高等師範学校）に合格→パリ大学/数学博士
・書籍「数学の創造 著作集自註 [新版]」　アンドレ・ヴェイユ＝著　杉浦光夫＝訳
⭐️ ９歳で先進的な数学的難問を解き、12歳のときに古代ギリシャ語とサンスクリット語を独学で学び、バイオリンをプロ並みに弾くことができた。

芸能人：１４名

＃１
にしおかすみこ（Wiki 1974年～｜お笑いピン芸人・落語家/姉がダウン症）
・学歴 青山学院大学・経済学/学士
・雑誌「”女王様キャラ”にしおかすみこが実家に帰ったら家が”砂場”になっていた時の話」現代ビジネス：ポンコツ一家（2021年9月20日号）

＃２
高島ちさ子（Wiki たかしまちさこ 1968年～｜バイオリニスト・タレント/姉がダウン症）
・学歴 イェール大学・大学院・音楽学/修士
・雑誌「ダウン症の姉の面倒をみさせる為に…母は私を産んだ」デイリー：2019年8月15日号

＃３
井ノ上奈々（Wiki いのうえなな 1983年～｜声優・司会者・舞台女優/長男がASD＋ADHD）
・学歴 千葉県立布佐高等学校/卒 → 専門学校東京ミュージック＆メディアアーツ奈緒美 声優学科声優コース/卒
⭐️ 夫は声優の市来光弘さん（Wiki いちきみつひろ）

＃４　
栗原類　（Wiki くりはらるい 1994年～｜モデル・俳優/本人はADD＝注意欠陥障害：母がADHD）
・学歴 東海大望星高校（通信制）/卒

＃５
アンナ・ネトレプコ（Wiki Anna Yur’yevna Netrebko/Анна Юрьевна Нетребко 1971年～｜ロシア オペラ歌手（ソプラノ）/長男がASD）
・学歴 サンクトぺテルブルグ音楽院/学士

＃６
奥山佳恵（Wiki おくやまよしえ 1974年～｜女優・タレント/次男がダウン症）
・学歴 東京都立深沢高等学校/卒

＃７
ジェニー・マッカーシー（Wiki Jenny McCarthy 1972年～｜米国 モデル・女優/長男がASD）
・学歴 マザー・マコーリー・リベラル・アーツ高校 → イリノイ大学/中退
・書籍 「言葉よりずっと大切なもの〜自閉症と闘いぬいた母の手記〜」ジェニー・マッカーシー＝著 増賀知佳子＝翻訳
⭐️ ASDの長男エヴァン・ジョセフ・アッシャーは YouTuber として活躍

＃８
トム・クルーズ （Wiki Thomas Cruise Mapother IV 1962年～｜米国 俳優/本人はディスレクシア：母と妹がディスレクシア）
・学歴 おそらく高校中退（確かな情報はなし）
・映画「レインマン」バリー・レヴィンソン＝監督（発達障害のサヴァン症候群であるキムピーク氏が主人公のモデル） ダスティン・ホフマン＆トム・クルーズ＝出演

＃９
加護亜依（Wiki かごあい 1988年～｜タレント・女優・歌手・YouTuber /異母兄弟の一人が発達障害）
・学歴 青山インターナショナルアカデミー（通信制高校）/中退
⭐️ 元モーニング娘のメンバーで、現在は芸能事務所に所属せず YouTuber として個人で活動している。

＃１０
柏崎桃子（Profile かしわざきももこ｜芸人・介護福祉士 /息子が軽度発達障害）
・学歴 作新学院高校・美術デザイン科/中退
⭐️ 18歳で出産後に離婚を経てシングルマザーとして育てた息子さんは、高校を卒業してフリーターとして働いているのこと。

＃１１
赤平大（Wiki あかひらまさる 1978年～｜元テレビ東京のアナウンサー・YouTuber /息子がＡSD＋ＡDHD＋高IQ）
・学歴 法政大学・文学部・英文学科/学士 → 早稲田大学・MBA/修士
⭐️ 元テレビ東京のアナウンサーを退社後、現在はフリーアナとしてwowowの実況などを担当。
⭐️ 発達障害学習支援シニアサポーターの資格を有し、子供の発達障害への支援や啓蒙活動に取り組んでいる。

＃１2
鹿瀬ハジメ（Wiki しかせはじめ ｜ナレーター・声優 /本人はASD：妻がＡSD＋ＡDHD＋突出した珠算力）
・学歴 不明
⭐️ 多数のCM、 テレビ番組、企業の会社紹介ビデオなどにナレーターとして出演している。彼は「大勢の人がいる場でのコミュニケーションが苦手であること」や「イレギュラーな出来事によって突発的に生活や仕事のルーティンが乱されるとパニックになること」などASD特性を有している。
⭐️ 彼の奥さんは、同じくナレーターで声優の中村郁（なかむらいく）さん。

＃１３
愛川 ゆず季（Wiki あいかわゆずき 1983年～｜タレント・元プロレスラー /息子がASD）
・学歴 愛媛県立新居浜東高校/卒
⭐️ 幼少期の段階で、息子の言葉の遅れや不自然な行動から発達障害ではないかと感じたという。今では絵を描くことなど息子が好きなことを精一杯応援する育児スタイルを心掛けている。

＃１４
倉持 由香（Wiki もちくらゆか 1991年～｜タレント・グラビアアイドル /息子がASD）
・学歴 共立女子大学/卒業の可否は不明
・本名 笠井未奈子
⭐️ 彼女は自身のX（旧ツイッター）で、「2歳８ヵ月の息子は他のお友達とコミュニケーションが取れなかったり、目が合わなかったり、名前を呼んでも振り返らなかったり、偏食が激しかったり、物を並べたり、くるくる回ったり、寝かしつけに時間が掛かったり……いろいろな特性がある」と述べている。

インフルエンサー：５名

＃１
「虹色の朝陽」の母 “きみか”（にじいろのあさひのはは｜主婦・YouTuber /三男がASD＆軽度知的障害）
・学歴 不明
・本名 中尾きみか
・資格 保育士・幼稚園教諭二種免許取得
・YouTube「虹色の朝陽」
・Voicy「発達障害児子育て虹色の朝陽」きみか＝Personality
⭐️ 関連記事「”発達障害者家族であること”をご近所さんにカミングアウトするべきか？」2022年3月12日配信
⭐️ 関連記事「”子供が発達障害かも？”と感じたら、親がやるべきこと５選（発達障害の診断が確定するまでの６カ月～数年間）」2022年6月15日配信
⭐️ 関連記事「ブラッド・ピットさんが告白した相貌失認は発達障害児にも見られる特性」2022年7月10日配信
⭐️ 関連記事「【缶バッジ】発達障害者が求める”配慮”とは？ 西出光さん(ADHD)の提言を読み解く！」2022年7月18日配信
⭐️ 関連記事「発達障害児との親子関係が悪化したとき、親がとるべき関係修復法５選」2022年7月31日配信

＃２
ヒトデ（Wiki 1991年～｜ブロガー：弟がダウン症）
・学歴 大学/学士
・本名 平野拓哉
・YouTube「ヒトデせいやチェンネル」
・ブログ「今日はヒトデ祭りだぞ ”きょうだい児が結婚した話” 」

＃３
あっちゃんファミリーのママ（主婦・YouTuber/本人はADHD：長女がASD+ADHD+HSP）
・学歴 大学/学士
・YouTube「あっちゃんファミリー」あっちゃんママ＝配信
・YouTube 「おはよう日本 ”大きな音は苦手”発達障害のありのままを知ってほしい」NHK＝配信
⭐️ 関連記事「発達障害児がご近所さんから被る迷惑の事例とその対処法」2022年5月15日配信
⭐️ 関連記事「”子供が発達障害かも？”と感じたら、親がやるべきこと５選（発達障害の診断が確定するまでの６カ月～数年間）」2022年6月15日配信

＃４
プチプラのあや （株式会社SNS研究所 代表・YouTuber・インスタグラマー・Voicy-Personality/ご本人はASD傾向＋ADHD：長女が学習障害）
・学歴 高校/中退→定時制高校/卒
・資格 パーソナルスタイリスト3級
・本名 由井亜耶（シングルマザー）
・YouTube 「【発達障害】なぜ友達ができなかったのか考えてみた結果・・・【ASD/アスペルガー】」ぷちあや（ずぼらアラフォーのあや）＝配信
・Voicy 「ASD（自閉スペクトラム症、アスペルガー）の特徴。ASDの方が一番大事にしているものは何か？」プチプラのあや＝2022年4月27日配信
⭐️ 2022年に長女が19歳になって親から独立したので、37歳で漸く人生で初めてのひとり暮らしを開始。「小中学校時代に壮絶ないじめを受けた経験があるとのこと」および「娘さんに学習障害があること」をYouTubeで告白している。

＃５
志築杏里（Profile しつきあんり 1991年～｜YouTuber・TikToker・タレント・アイドルグループ TEN6 の元メンバー /本人はADHD+ASD：弟の志築功胤さんが発達障害）
・学歴 高卒 → 大学中退 → 歯科衛生士養成専門学校/卒
・資格 歯科衛生士
⭐️ 格闘技イベント「Breakdown」で話題のエイリアンニキこと志築功胤（しつきよしつぐ）さんは実弟で、彼はイベントのオーディションで自身が発達障害で苦労したことを告白している。
・YouTube 「【BreakingDown6】裏側に完全密着、朝倉未来を爆笑させたエイリアンニキ誕生の瞬間。志築功胤の想い」裏側はヤンキー姉＝配信

作家：５名

＃１
大江健三郎（Wiki おおえけんざぶろう 1935-2023年｜ノーベル文学賞作家/長男が知的障害）
・学歴 東京大学・文学部・仏文学/学士
・書籍「個人的な体験」大江健三郎＝著
・書籍「大江健三郎 作家自身を語る」大江健三郎＝著
・書籍「文学の淵を渡る」大江健三郎＆古井由吉＝著

＃２
岸田奈美（Wiki きしだなみ 1991年～｜作家・エッセイスト・関西大学客員教授/本人はADHD：弟がダウン症）
・学歴 関西学院大学・文学部・人間福祉学部・社会起業学科・仏文学/学士
・書籍「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」岸田奈美＝著

＃３
ハンス・クリスチャン・アンデルセン（Wiki Hans Christian Andersen 1802-1875｜デンマーク 童話作家・詩人/本人は推定ASD：父と祖父がともに精神障害）
・学歴 大学/学士（文献学・哲学 専攻）
・書籍「影 (あなたの知らないアンデルセン)」　ハンス・クリスチャン アンデルセン＝著　ジョン・シェリー＝イラスト 長島 要一＝訳
⭐️ アンデルセンは虚言癖があったとされるが、それが想像力を育み名作童話（みにくいアヒルの子、マッチ売りの少女、人魚姫など）の原動力となったという評論もある。
⭐️ 幼少時代から対人関係が苦手で友達がいなかった。また、子ども時代に長時間にわたって紙を切って遊ぶとい自閉的な性格であったと言われている。
⭐️ 15歳くらいまではソプラノボイスの持ち主で、オペラ歌手を目指してデンマーク王立バレエ団に在籍していたが、声変わりと同時に途中で挫折した。個人的な意見であるが、ある意味で「みにくいアヒルの子」は自閉症の陰から陽への変遷を描いた私小説と言えるかもしれない。

＃４
ウィリアム・バトラー・イェイツ（Wiki William Butler Yeats 1865-1939年 | 英国 アイルランド 詩人・劇作家・政治家/本人は推定ASD＆推定ADHD：弟は画家で推定ASD）
・学歴 美術学校/中退
・書籍「イェイツ詩集」ウィリアム・バトラー・イェイツ＝著　松島正一＝編
⭐️ アイルランドの妖精譚などを題材とする抒情詩が評価され、「影を持つ詩人」として名声を得た。彼の代表作は詩集「塔」で、1923年にノーベル文学賞を授与された。一方、日本の伝統芸能「能楽」にも強い興味を示し、その影響を受けて書いた戯曲が1幕物『鷹の井戸』（At the Hawk’s Well, 1917年刊）である。
⭐️ 子供の頃、学校では落ちこぼれで、友人はおらずよく虐められた。蝶や蛾などの昆虫を採集したり白昼夢にひたるなど自閉的な特性があった。また、一つのことに過集中する傾向が強く、周りが全く見えなくなってしまうことが多々あった。
⭐️ 一目惚れした一人の女性「モード・ゴン」（アイルランド独立運動の革命家）に30年以上にわたり求婚したが報われず、挙げ句の果てに彼女の娘にも求婚して失敗に終わる。そのため彼は52歳まで独身であったが、結婚への焦燥感から占星術を頼りにそれほど好きでもない25歳の女性と結婚した。

＃５
ドナ・ウィリアムズ（Wiki Donna Leanne Williams 1963-2017年｜オーストラリア 作家・教師・講演者/本人はASD：：父は双極性障害、母はアルコール依存症）
・学歴 ラ・トローブ大学・文学＆教育学/学士　
・資格 教師
・書籍 「自閉症だったわたしへ」ドナ ウィリアムズ＝著 河野真理子＝訳
⭐️ 彼女は２歳のときに異常な行動から精神障害（発達障害）との診断され、28歳で自閉症との医学的診断を受けた。その後、作家として自分自身の特性や心情を詳細に言語化して話題になった。一方、教師としても自閉症に関する教科書を執筆している。
⭐️ 彼女は音にとても敏感で、牛乳アレルギー・乳製品[および]グルテン不耐症・サリチル酸不耐症などの健康上のハンディキャップを負っていた。
⭐️ 彼女の父であるエリス・ジョン・キーンは双極性障害で、彼女の母はアルコール依存症であった。そんな両親のもとで、彼女は精神的にも肉体的にも抑圧された環境で育った。実際、彼女は8歳のときに性的虐待を受けたと告白している。その影響からか、９歳の時点で、「反抗的で、破壊的で、行儀の悪い側面」の「ウィリー」と「親切で、礼儀正しく、社会的に受け入れられる子供」の「キャロル」という２重人格を形成していた。

美術家：３名

＃１
葛飾応為 （Wiki かつしかおうい 生没年不詳｜浮世絵師/本人は推定ADHD：父の葛飾北斎は推定ADHD）
・経歴 浮世絵師・葛飾北斎の三女→三代目堤等琳の弟子である南沢等明（絵師）に嫁いだが、不適格の烙印を押され早々と離縁されている。→北斎の助手として絵師として活躍
・本名 葛飾栄（かつしかえい）　通称 お栄（お栄）
・書籍「北斎になりすました女 葛飾応為伝」檀＝及歩也著
⭐️ 彼女は美人画において絵師としての腕前は北斎以上であったとも言われているが、夫の技量を小ばかにしたり家事を放棄するなど自由奔放な性格で（離縁の原因にもなっている）、父親と同様に衣食住は貧せいで無頓着であった。特に住居はゴミ屋敷でノミだらけだったと言われている。

#２
西出弥加（Wiki にしでさやか 1988年～｜画家・絵本作家/本人はASD＋レズビアン：元夫の西出光さんがADHD）
・学歴 明治学院大学・社会学部・社会福祉学科/学士
・YouTube 「【発達障害の夫婦①】デザイナーの妻に1日密着してみた | アスペルガー症候群」日本財団＝配信
・Youtube 「アスペルガーでレズビアンの私。恋愛遍歴をイラストで描いてみた！」サヤカとヒカル【発達カップル】＝配信
・絵本（大型本）「げんきくん、たべちゃうの? (JVB BOOKS)」西出弥加＝著
・絵本「封筒付きメッセージブック　ありがとう あなたに会えてよかった/メッセージ絵本」西出弥加＝著
⭐️ 2023年5月に西出光さんと離婚したことを公表

#３
澤奈緒（Profile さわなお 1977年～｜造形作家・リベレイター/ご本人はADHD＋アダルトチルドレン：夫の澤円さんがADHD）
・学歴 武蔵野美術大学・視覚伝達デザイン学科/学士
・Voicy「さわなおのアートな心の解放チャンネル」さわなお＝Personality
⭐️ 自身のアダルトチルドレン経験をベースに「心の解放」を目指し、仏教や神道をベースとした精神世界や科学をテーマに制作している。

漫画家：６名

＃１
ふくふく（漫画家/ご本人はADHD＆ASD：長女がADHD+ASD+境界知能）
・学歴 不明
・YouTube「発達凸凹ふくふくちゃんねる」
・Instagram「ふくふく＊白血病ママ」
・Voicy「発達障害グレー親子のふくふくラジオ」ふくふく＝Personality

＃２
ひらたけ婦人（漫画家/長男が知的障害）
・学歴 不明
・Voicy「ひらたけ婦人はやらかしている」ひらたけ婦人＝Personality

＃３
沖田✖️華（Wiki おきたばっか 1979年～｜漫画家/ご本人はADHD・ASD・LD：二人の弟のうち次男が発達障害）
・学歴 富山県立新川女子高校/卒
・資格 看護師（小児科および美容整形外科での勤務経験あり）
・YouTube 「[発達障害って何だろう] 沖田×華さん | 漫画家 」NHK＝配信
・漫画「ニトロちゃん みんなと違う、発達障害の私」沖田✖️華＝著

⭐️ 関連記事「親は障害児の内なる声を聴け！」2022年4月5日 配信

＃４
寺島ヒロ（Profile てらしまひろ｜漫画家・デザイナー・イラストレーター/ご本人はASD+睡眠障害：息子と娘がともにASD）
・学歴 大阪県立芸術短期大学（現 芸術文化短期大学）/卒
・書籍「ボクの彼女は発達障害―障害者カップルのドタバタ日記」寺島ヒロ＝著

＃５
みなと鈴（Profile みなとすず｜漫画家/娘が自閉症）
・学歴 東京家政大学・家政学部・服飾美術学科・美術専攻(現・造形表現学科）/学士
・漫画「ムーちゃんと手をつないで〜自閉症の娘が教えてくれたこと〜コミック」　みなと鈴＝著
⭐️ 秋田書店 月刊「Eleganceイブ」にて「ムーちゃんと手をつないで～自閉症の娘（キミ）が教えてくれたこと～」を連載

＃６
モンズースー（Profile｜漫画家（女性）/ご本人はADHD:長男と次男が発達障害傾向）
・学歴 高校/中退 → 専門学校/卒
⭐️ 出産後にADHDと診断を受けた母親として、過去の体験や家族の日常（息子２人も発達障害グレーゾーン）を漫画にして発信している。

アスリート：４名

＃１
平野美宇（Wiki ひらのみう 2000年～｜卓球・全日本代表/三女の妹がASD）
・学歴 大原学園高校/卒
・YouTube「平野美宇 母の新書『美宇は、みう。』妹、亜子について」トレンドニュース＝配信

＃２
アーニー・エルス（Wiki Ernie Els 1969年～｜南アフリカ共和国 プロゴルファー（メジャー選手権での優勝４回）/長男がASD）
・学歴 不明
⭐️ 自閉症の啓蒙活動を積極的に行っているアスリートとしても有名

＃３
長嶋一茂（Wiki ながしまかずしげ 1966年～｜タレント・スポーツキャスター・元プロ野球選手（内野手）/父の長嶋茂雄さんが推定ADHD）
・学歴 立教大学/学士
⭐️ 本人はプロ野球の現役選手の時にパニック障害を患ったと告白している。

＃４
鈴木桂治（Wiki すずきけいじ 1980年～｜柔道家・国技館大学 体育学部 教授/三女がダウン症）
・学歴 国士館大学・体育学部/学士 → 同大学院・スポーツシステム研究科/修士→早稲田大学・大学院・スポーツ科学研究科/修士
⭐️ 彼は国技館大学 体育学部 教授であり、 2004年アテネオリンピック 柔道男子100kg超級金メダリスト

政治家：２名

＃１
松野明美（Wiki まつのあけみ 1968年～｜熊本県議会議員・元陸上競技選手・タレント/次男がダウン症）
・学歴 鹿本高校/卒

＃２
野田聖子（Wiki のだせいこ 1960年～｜政治家（衆院議員）/長男が知的障害）
・学歴 田園調布雙葉高校/中退 → 米国 ジョーンズヴィル・ハイスクール/卒 → 上智大学・外国語学部・比較文化学科（帰国子女枠）/卒

その他：７名

＃１
本田秀夫（Wiki ほんだひでお 1964年～｜児童精神科医/ご本人はADHD傾向：父がADHD傾向）
・学歴 東京大学・医学/学士（医師）→医学博士号取得
・YouTube「令和2年度発達障害者支援事業「ぽぽむ」講演会　「改めて『発達障がい』とは何か考える」調布市社会福祉協会
・書籍「発達障害 生きづらさを抱える少数派の種族たち」本田秀夫＝著
・書籍「子どもの発達障害 子育てで大切なこと、やってはいけないこと」本田秀夫＝著

⭐️ 関連記事 「父親は障害児のピエロになれ！」2022年3月2日配信
⭐️ 関連記事「親は発達障害児の非常識を肯定できるか？ 発達障害と普通との違いを考えよう！」 2022年3月22日配信
⭐️ 関連記事「”子供が発達障害かも？”と感じたら、親がやるべきこと５選」2022年6月15日配信
⭐️ 関連記事「【缶バッジ】発達障害を意思表示する方法： 西出光さん(ADHD)の提言を読み解く！」2022年7月18日配信
⭐️ 関連記事「【進学問題】計画的にコツコツ勉強することが苦手な発達障害児に親はどう向き合うか？」2022年8月15日配信

#２
大平光代（Wiki おおひらみつよ　1965年～｜弁護士・司法書士・龍谷大学教員・元大阪市助役/長女がダウン症）
・学歴 中学/卒 → 22歳で司法書士試験/合格 → 近畿大学・法学部・通信教育課程/学士 → 29歳で弁護士試験/合格 → 中央仏教学院 通信教育部 専修課程/僧侶資格 → 2009年に得度
・資格　宅地建物取引士・司法書士・弁護士・僧侶（住職）
・書籍「だから、あなたも生きぬいて」大平光代＝著
・書籍「この世を仏教で生きる -今から始める他力の暮らし」　釈徹宗＆大平光代＝著
⭐️ 趣味の油絵の腕前もなかなかのもので、2015年に「ダウン症の娘「悠（はるか）さん」を空想の風景の中に描いた作品」の展覧会を開催している。

＃３
武田茂（たけだしげる｜センター南クリニック院長・小児科医/妻がADHD＋ASD）
・学歴 愛媛大学・医学/学士（医師）
⭐️ 妻は漫画家のさかもと未明さん

#４
西出光（Wiki にしでひかる 1995年～｜訪問介護士/ご本人はADHD＋チック症：元妻がASD）
・学歴 大学/学士（学部は理系）
・YouTube 「【発達障害の夫婦②】介護士の夫に1日密着してみた | ADHD」日本財団＝配信
⭐️ 元妻は絵本作家の西出弥加さん（2023年5月に離婚したことを公表）
⭐️ 関連記事「【缶バッジ】発達障害を意思表示する方法： 西出光さん(ADHD)の提言を読み解く！」2022年7月18日配信

＃５
立花奈央子（Profile たちばななおこ 1983年～｜写真家・メンサ会員/本人は高IQ：弟が発達障害）
・学歴 高校/卒
⭐️ 書籍「ギフテッドの光と影　知能が高すぎて生きづらい人たち」（阿部朋美・伊藤和行＝著）の事例として紹介された。
⭐️ 自身の特性として、「情報を素早く理解」「いつも何かにのめり込み徹底的に調べる」という長所と「注意散漫に見える」「同級生との関係づくりが下手」という短所がギフテッドの要件に該当していたとマスコミ取材に答えている。

＃６
長谷部 真奈見（Wiki はせべ まなみ 1978年～｜フリーアナウンサー（元福井アナウンサー）・ヨガインストラクター/長女がダウン症）
・学歴 慶應義塾大学・法学部・法律学科/学士
⭐️ 娘の障害を受け入れることができるまで長い時間がかかったと公言している。情報誌FRaU Web（2023年6月16日配信）の中で「産後、医師から娘の“顔貌に特徴がある”と言われ、生後間もない儚げな娘を抱っこしても娘の顔をまともに見られない、可愛いと思えなかった最低最悪な自分。母親失格、逃げ出したいと、ぼろぼろ毎日泣きながら授乳していた自分を、娘に隠していてはいけないのではないかと、ずっと悩んでいました。勝手なプライドから、生まれてくる前から我が子について理想ばかりが膨らみ、障がいのある娘を私自身の人生に迎えたくなかった、そんな愚かな母親であったことを――」と述懐している。

＃７
菅原初代（Wiki すがわらはつよ 1963-2023年｜フードファイター、タレント、パン屋オーナー、ヨガインストラクター/本人は発達障害グレーゾーン：長男がADHD）
・学歴 山形県立米沢女子短期大学/卒
⭐️ 2006年ごろからテレビの大食い番組で一世を風靡した。2023年3月9日に大腸がんでお亡くなりになった。
⭐️ 息子さんは３歳のときに発達障害（ADHD）と診断を受けた。当時、夫は息子の特性への理解が乏しく、それが原因で離婚したことを告白している。ちなみに、初代さん自身も発達障害の傾向（約束の時間に遅れること、耳から聞く情報を理解するのが苦手なこと、無駄なことが嫌い、女の人の集まりが苦手など）がある。

参考情報

● 発達障害者（知的障害者を含む）の学歴とキャリアの成功事例

● 発達障害に関する参考コンテンツ（書籍・動画・芸術・報道）

以上

2024年6日29日 更新